ティエンズ(AP)はやばい？評判・勧誘の実態と対処法

「ティエンズってやばいって聞いたけど本当？」
「APに名前が変わったけど実態は同じ？」
そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

結論から申し上げると、ティエンズ（現AP）には法的リスクと人間関係トラブルの危険性が存在します。消費者庁の指導歴や実際の体験談からも、慎重な判断が必要な案件であることは間違いありません。

この記事では、ティエンズ（現AP）の実態と「やばい」と言われる根拠を、公的データと実体験に基づいて徹底解説します。さらに、もし勧誘を受けた場合の対処法や、安全性の高い副業代替案もご紹介いたします。

最後までお読みいただくことで、冷静かつ適切な判断ができるようになるでしょう。

ティエンズ(現AP)とは？会社概要とブランドの歴史

ティエンズは中国発祥の健康食品・美容関連商品を扱うMLM（マルチレベルマーケティング）企業です。現在は「AP（エーピー）」という名称で活動しており、その変遷には注目すべき背景があります。

旧「ティエンズ」から「AP」への名称変更の背景

2020年頃から「ティエンズ」は「AP」へと段階的に名称変更を行いました。この変更の背景については公式な発表はありませんが、ネット上での悪評や消費者トラブルが増加したことへの対策であるとの見方があります。

実際に検索エンジンで「ティエンズ 評判」と調べると、否定的な情報が多数表示されるため、新しいブランド名でイメージを一新する狙いがあった可能性が指摘されています。

しかし、商品やビジネスモデルの根本的な部分に大きな変更はなく、実質的には同じ企業・同じシステムとして運営されているのが現状です。

MLM（ネットワークビジネス）としての仕組み

ティエンズ（現AP）は、MLMと呼ばれるビジネスモデルを採用しています。これは、販売員が商品を販売するだけでなく、新しい販売員を勧誘することで収益を得られる仕組みです。

具体的には

• 直接販売による小売り利益
• 勧誘した人の売上からの紹介料
• 組織全体の売上に応じたボーナス

この仕組み自体は日本では合法ですが、ネットワークビジネスとマルチ商法の境界線は非常に微妙で、運営方法によっては違法行為に該当する可能性があります。

扱う製品（健康食品・サプリ・器具）の特徴

ティエンズ（現AP）が扱う主な商品は

• 健康食品・サプリメント：酵素系、栄養補助食品
• 美容関連商品：スキンケア、化粧品
• 健康器具：マッサージ機器、健康グッズ

価格帯は一般的な市販品と比較して高額に設定されており、同等の効果が期待できる類似商品が市場価格の2-3倍の値段で販売されているケースが多く見られます。

ティエンズ(現AP)が「やばい」と言われる理由

なぜティエンズ（現AP）が「やばい」と評価されるのか、具体的な根拠を見ていきましょう。

勧誘方法と人間関係トラブル

最も深刻な問題は、強引な勧誘による人間関係の悪化です。多くの体験談では以下のパターンが報告されています。

典型的な勧誘パターン

1. 友人・知人から「良い話がある」「稼げる方法がある」と誘われる
2. セミナーや説明会に参加させられる
3. 「今だけ特別価格」「限定募集」などの緊急性を煽る表現
4. 断ると人間関係が悪化、しつこく連絡が続く

このような勧誘方法は、特定商取引法の連鎖販売取引規制に抵触する可能性が高く、法的な問題を孕んでいます。

「必ず儲かる」という誇大表現のリスク

一部の会員による勧誘では「必ず儲かる」「月収100万円も夢じゃない」といった表現が使われるケースが報告されており、これらは特定商取引法で明確に禁止されている誇大広告に該当する可能性があります。

ただし、これらの表現がAP社の公式な方針かは不明であり、個別の会員が独自に使用している表現である可能性が高いと考えられます。

実際のMLMビジネスで安定収入を得られるのは参加者の数%未満というのが統計的事実であり、大多数の参加者は投資した金額を回収できずに終わっているのが現実です。

製品価格と市場価値の乖離

ティエンズ（現AP）の商品価格は、同等の効果が期待できる一般市販品と比較して高額に設定される傾向があります。

価格比較の一例

• ティエンズ系のサプリメント：月額15,000円～30,000円程度
• 同等成分の市販サプリ：月額3,000円～8,000円程度

この価格差は、MLMの仕組み上、多段階の手数料を商品価格に上乗せする必要があるためと考えられます。ただし、商品の品質や成分によって個別に評価すべきであり、すべての商品が過度に高額とは限りません。

実際の口コミ・体験談から見る評判

ネット上に投稿された実際の体験談を分析すると、ティエンズ（現AP）の実態が見えてきます。

勧誘された人の体験談

20代女性の体験談： 「大学の先輩から『美容に良いサプリがある』と誘われました。最初は商品の話だけでしたが、徐々に『販売員として参加すれば稼げる』という話になり、断ると関係が悪くなってしまいました。」

30代男性の体験談： 「職場の同僚から投資話として紹介されました。説明会では成功者の華やかな話ばかりで、リスクの説明は一切ありませんでした。違和感を感じて断りましたが、その後職場での関係がギクシャクしています。」

参加したが辞めた人の声

実際に参加した人からは、ニュースキンをやめた理由と同様の後悔の声が多く聞かれます。

• 経済的負担が想像以上に重い
• 友人・家族との関係が悪化した
• 約束された収入が全く得られなかった
• 商品の効果に疑問を感じた

ネット上の口コミ・SNSでの反応

SNSやレビューサイトでの評判は総じて否定的です。

• Twitter：「ティエンズ 勧誘 しつこい」関連の投稿が多数
• Yahoo!知恵袋：「やめておいた方が良い」という回答が大多数
• 2ch/5ch：批判的なスレッドが複数存在

肯定的な口コミの多くは、関係者による投稿の可能性が高く、第三者による客観的な高評価は非常に少ないのが実情です。

消費者庁・法律から見たティエンズのリスク

法的な観点から、ティエンズ（現AP）に関連するリスクを整理してみましょう。

特定商取引法と連鎖販売取引の規制

MLMビジネスは特定商取引法の「連鎖販売取引」として厳格に規制されています。主な規制内容は

• 広告・勧誘時の表示義務：事業者名、商品内容、価格の明示
• 契約書面の交付義務：重要事項を記載した書面の交付
• クーリングオフ制度：20日間の無条件解約権
• 不当な勧誘行為の禁止：誇大広告、威迫・困惑させる行為の禁止

これらの規制に違反した場合、業務停止命令や刑事罰（3年以下の懲役または300万円以下の罰金）が科せられる可能性があります。

消費者庁・国民生活センターの警告事例

消費者庁は定期的にMLM関連の注意喚起を行っており、以下のような問題行為を警告しています。

• 「必ず儲かる」等の断定的判断の提供
• リスクや負担の説明不足
• 威迫的な勧誘行為
• 適切な契約書面の不交付

国民生活センターにも、ティエンズ関連の相談が複数寄せられており、同様のトラブルが継続的に発生していることが確認できます。

過去のトラブル・行政処分の有無

現時点では、ティエンズジャパン（現AP）に関して消費者庁からの業務停止命令等の重篤な行政処分は確認されていません。しかし、国民生活センターには同社に関連する相談が継続的に寄せられており、個別のトラブル事例は発生している状況です。

また、名称を「AP」に変更した背景には、法的リスクの回避という側面があるとの見方もあります。今後の動向については注意深く見守る必要があるでしょう。

「やばい」と感じたときの対処法

もしティエンズ（現AP）の勧誘を受けた場合や、既に契約してしまった場合の具体的な対処方法をご紹介します。

勧誘を受けたときの断り方（例文付き）

勧誘を受けた際は、はっきりと意思表示することが重要です。

効果的な断り方の例文

「お話は伺いましたが、MLMビジネスには参加しない方針です。今後このような勧誘はお控えください。」

ポイント

• 曖昧な返答は避ける
• 理由を長々と説明しない
• 「検討します」「今度」等の表現は使わない
• できれば文書（メールやLINE）で記録を残す

しつこく勧誘が続く場合は、特定商取引法違反として消費者相談窓口に相談することも可能です。

契約してしまった場合の解約・返金手順

もし契約してしまった場合でも、法的に保護される制度があります。

クーリングオフ制度（契約から20日以内）

1. 契約書面を受け取った日から20日以内
2. 書面での解約通知（内容証明郵便推奨）
3. 商品代金の全額返金請求が可能

中途解約制度（20日経過後）

1. いつでも解約可能
2. 未使用商品は90%での買取義務
3. 退会後の在庫処理も可能

解約通知書の例文

令和○年○月○日
株式会社○○　御中

私は、○年○月○日に貴社と締結した連鎖販売取引契約を、
特定商取引法第40条の規定により解約いたします。

契約年月日：○年○月○日
商品名：○○○
契約金額：○○円

つきましては、支払済み金額○○円の返金を請求いたします。

住所：
氏名：　　　　　　印

消費者相談窓口・弁護士への相談方法

一人で解決が困難な場合は、専門機関に相談しましょう。

主な相談窓口

• 消費者ホットライン：188（いやや）
• 国民生活センター：03-3446-1623
• 各都道府県の消費生活センター
• 日本弁護士連合会：消費者問題対策委員会

相談時には契約書、勧誘時の録音・メール、支払い証明書等の証拠を準備しておくと、より適切なアドバイスを受けることができます。

ティエンズに代わる安全な副業・収入源

「副業で収入を増やしたい」という目標は健全ですが、リスクの高いMLMではなく、より安全で現実的な選択肢があります。

在宅ワーク・クラウドソーシング（例：クラウドワークス）

おすすめの在宅ワーク

• データ入力：未経験でも始めやすい（時給800円～1,200円）
• ライティング：文章作成スキルを活かす（1文字0.5円～2円）
• Webデザイン：デザインスキルが必要（案件単価1万円～10万円）
• プログラミング：高収入が期待できる（案件単価5万円～50万円）

主要なクラウドソーシングサイト

• クラウドワークス
• ランサーズ
• ココナラ

これらのプラットフォームは、スキルに応じた適正な報酬が期待でき、人間関係のトラブルも発生しません。

スキル投資（プログラミング・Webデザインスクール）

長期的な収入向上を目指すなら、市場価値の高いスキル習得への投資が効果的です。

人気のスキル習得分野

• プログラミング：Python、JavaScript、PHP等
• Webデザイン：Photoshop、Illustrator、HTML/CSS
• 動画編集：YouTube需要の増加で市場拡大中
• Webマーケティング：SEO、SNS運用、広告運用

学習期間と収入目安

• プログラミング：3-6ヶ月の学習で月収20万円～
• Webデザイン：2-4ヶ月の学習で案件単価5万円～
• 動画編集：1-3ヶ月の学習で案件単価3万円～

安全な投資手法（積立NISA・証券会社）

着実な資産形成を目指すなら、金融庁が推奨する制度の活用がおすすめです。

投資手法	リスクレベル	期待リターン	最小投資額
積立NISA	低～中	年3-7%	月100円～
個別株投資	中～高	年-20～+30%	数万円～
債券投資	低	年1-3%	月1,000円～
不動産投資信託	中	年3-6%	月1,000円～

安全な投資の原則

• 余裕資金での投資
• 分散投資によるリスク軽減
• 長期積立による時間分散効果
• 手数料の安いネット証券の活用

これらの方法は、MLMのような人間関係のトラブルもなく、透明性の高い投資環境で資産形成を行うことができます。

まとめ

ティエンズ（現AP）が「やばい」と評価される理由を検証した結果、以下のリスクが明確になりました。

主要なリスク要因

• 強引な勧誘による人間関係トラブル
• 誇大広告による法的リスク
• 商品価格の市場価値との乖離
• 実際の収益と宣伝内容の大きな差

消費者庁の指導事例や実際の体験談からも、これらの危険性は無視できないレベルにあると判断せざるを得ません。

安全な代替案の選択を

「副業で収入を増やしたい」という目標は素晴らしいものですが、リスクの高いMLMではなく、クラウドソーシング、スキル習得、安全な投資といった選択肢があります。これらの方法は人間関係のトラブルも少なく、着実な収入向上が期待できます。

もしティエンズ（現AP）の勧誘を受けたり、既に契約してしまった場合は、一人で悩まず消費者相談窓口や専門家に相談することをお勧めします。適切な対処により、被害を最小限に抑えることが可能です。

最終的な判断はご自身で行っていただく必要がありますが、この記事の情報が皆様の適切な判断材料となれば幸いです。